天然の木戸と、アルミ製の木戸
材料・情報

以前と違い、材料の質が変わってまいりました。
それは、天然素材ではない材料が増えてきたことにあります。
それにより、今まで以上に選択の幅が広がると共に、知識も要求されるようになりました。
どちらがいいかということではなく、項目を上げてみて、自分なりに感じた天然製とアルミ製の違いを掲載してみましょう。

相嶋造園

@価格について

 選ぶ上で、一番の留意点となるのが、価格です。
上記掲載のものですと、天然木仕様;タテ90cmxヨコ60cm、支柱長さ180cm、直径85mmタナリス防腐剤丸太、セットで15,000円。
アルミ仕様;タテ90cmxヨコ75cm、支柱長さ150cm、60mm角木目調、セットで55,000円。
 内容、メーカーにより価格差はありますが、約4倍の開きがあります。
ちなみに、どちらもオーダーしてから国内で組み上げられたものです。天然木の場合、寸法もcm単位で好きにお願いすることができます(上記の形です)。それで価格は標準寸法と変わらないので、メーカーさんの努力に感謝です。
アルミ製も部材の仕様を変えられます。今回は、白木調板では薄い感じになるので、焼き杉調板に変更してもらっています。また、支柱も通常の45mm角ブロンズから60mm角木目調に変更してしっかりしたものに変えています。また、すでに取り付け位置にメーカーサイドで穴あけ加工済みです。

天然木使用の木戸;

 竹穂垣と共に作り直した木戸です。
竹穂を垣根で使っているので、木戸は木製の板パーツで合わせています。
サイズもこの幅に合わせてオーダーしています。

アルミ製木戸;

 アルミ製の木戸は重く、取り付ける支柱にかなり負担が加わります。コンクリートでしっかり支柱を固定しないといけません。

 こちらも受注生産で、仕様はこちらで選ぶことができます。以前と違って、出来が良くなりました。

天然木製と、アルミ製の違いは?

A耐用年数について

 メーカーからの回答によると、天然木は5年、アルミ製はかなりの長期に渡り、耐用年数があるとのこと。
天然木の場合、木戸を固定する金具が鉄製のため、さびて木戸より先にダメになることもしばしば。毎回これが何とかならないかと思ってしまいます。
 アルミ製は、全てが人工素材です。縄もナイロンですし、昔のように変色することも少ないでしょう。
今の材料はチープに見えることもなくなりました。返って重厚さを感じるほどです。
天然木の木戸を支える支柱は、タナリス防腐剤丸太で20年持ちます。木戸だけ約5年(場所、扱いによって変わります)で新しいのと交換すれば、毎回違ったものを入れ替える楽しみもあるとも言えます。

B施工や取り扱いについて

 天然木は、本体そのものが軽いため、持ち運びも、固定も楽です。また、現場合わせが可能なので、木戸自体に部材を追加したり、加工することも比較的容易にできます。特殊な工具を必要としない点もポイントの一つです。
傷等に関して気を遣うことはありませんが、乱暴に扱うと壊れてしまうこともありうるので気をつけたいです。また、保護剤を塗ったり、劣化した竹などを付け直したりすると、耐久性もアップしますが、マメな方向きかもしれません。
 アルミ製は、発注した内容を変えることは困難です。金属を加工できる道具が必要になるからです。電動ドリルドライバは必携です。設計通りに組み立てれば問題はないのですが、現場合わせは難しいため、よく段取りを確認してから作業することをお勧めいたします。
一番気をつけたいのは、表面加工で模様を出している部材が多いので、こすっただけで傷になります。梱包をほどいただけで小傷がつき(輸送時も注意が必要)、施工中も金属の水準器をあてるのさえ神経を使わないとすり傷ができます。セメントを使用するため、手っ取り早くつけてしまおうと言うわけにはまいりませんから、完成まで最低2日は見ましょう。
それさえ注意すれば、後のメンテナスはほとんどないのが魅力です。

C補足として

 現場合わせというのは、例えば支柱を立てる際、地面にどれだけ穴が掘れるか、杭を打つことができるかということです。地面の中のことは、表面だけ見ていてもわかりません。大きな石が埋まっていたり、配管や基礎があったり、予測しきれないことも多くあります。天然材料なら、切って対応したり、価格が安いため数種類違うサイズを持って行き、現場でその場所に応じた部材を使用することが出来る安心感があります。
 アルミ製の難しいところは、材料の予備がない点です。自分も高速カッターなどを用いて切ることは可能ですが、足りなくて継ぐことはかなり困難。しかも、仕事で頼まれるのに、いちいち現場で切り出すなんて時間がかかり、また傷つきやすい材料にリスクを与えることは極力したくありません。ご自分の家の場合、取り付ける場所の地下状態を確認の上注文することが非常に大切です。

年々資材は変化します。良くなることもありますし、簡素化されることもあります。
天然素材は一様ではありませんし、アルミ製もメーカーによって仕様が異なります。
いいものを作るには、どれだけの知識を持つかが重要です。
ここで書き残したこともあると思います。
気になることや、聞きたいことがあった場合は、お気軽にメールください。