自分のお庭をきれいにしたい気持ちは、ここを訪れる方全ての共通点でしょう。
かと言って、雑誌に載っているようなおしゃれなものを作るほど予算もないし気もない。人を呼んで見せるわけでもないし、ほどほどでいいからとにかくこのまとまらない状況を変えたい。
こんな気持ちも、共感できる方が少なくないのでは?

今回のお客様も、それを端的に表した御相談。
「ブロックを並べて、植裁と歩くスペースを区切ってもらいたい。」
え!ブロックでいいの?そこからこの施工ははじまりました。

手っ取り早く花壇を作る
〜バラ花壇〜
植栽・施工

 何度か庭木の剪定でお世話になっているお客様からご相談をいただきました。
「今、フェンス沿いに植えているバラなんだけど、そこだけ高く土盛ってあるので、何もしていないから雨が降ると土は流れちゃうし、庭としてもどうもまとまらない。別に人に見せる場所じゃないし、うちにあるブロックに買い足して、それで花壇として区切ってほしいんだけど?」
 ある程度花壇に高さを出し、なおかつ施工が簡単で、材料費も安い、結論的にブロックはその最たるものでしょう。ただし問題は見た目。所詮ブロックはブロック。あまり美しくは仕上げられません。
でも、それはまったく気にしないから、というお言葉で、ブロックによる花壇作り始めました。

 実はこの花壇、一度作った上で、さらにお客様のご要望で作り直しをしております。
今回は、そのどちらの内容も掲載したいと思います。

一人作業ですと、お客様の手前なかなか写真ばかり撮るわけにもいかず、作業手順など詳しく掲載できず申し訳なく思います。

今回施工してみて、花壇を仕切りと考えると意外とブロックでもいいのかもしれません。
難しく考えず、コストを削減できる場所ではこのような方式でもいいでしょう。
自分もブロックは初めて花壇で使いましたが、このような材料も、お客様に教わることは多いです。
何せ、ホント手っ取り早い作業でしたからね。

ちなみに、今後バラには冬の剪定や、施肥があります。
たまに顔を出し、サービスでお手伝いすることにしました。
お好きな方との作業は楽しいですし、これ以上自分も枯らしたくありませんから!

相嶋造園

 家の裏手にあたりながらも、南東向きに位置し、隣も空き地なので日当たり良好!折角の好立地をもっと活かしたいという気持ちはよくわります。現在は数本のバラと低木が植えられてます。

 幅70cmくらいでしょうか、中に入るとその狭さを実感します。
バラ好きなお客様が、好きな品種を数本植えておりましたが、残念ながら枯れてしまったものもあります。また、背丈が高くなってしまい、このままでは手に負えなくなる、できればフェンスの高さにしたい、その上で空いたスペースにバラを足したい、とのこと。
 そのためにも、バラの花壇と、歩くスペースを分ける区切りが作りたいということになりました。実際に、フェンス側の方が土が盛り上がっています。わざと高く植えていたそうです。折角高植えしていても、土が流出してしまっては逆効果。しかも雨が降ると泥水が飛び跳ねて濡れ縁や窓を汚すということで、花壇にしてみたいそうです。
 最終的に、ブロックは全て買い直しました。家にある汚れたものはやっぱり使いたくない、となりましたので。

 何せスペースを最大限有効に使いたいわけですから、先にバラを追加で植えて、その植え込みスペースに合わせてブロックを並べる方向で作業します。
 ここで使ったバラは、ツルバラ・チャールストン、ツルバラ・エクスプロア、オールドローズ・フィリスバイド。ちょうど仕入先にアーチ用の2.5m高のバラ20種が入荷したので、そこからラベルで花を見てお客様と選びました。

 植えつけたらフェンスの高さになるようにバラを誘引。横に這いやすいツルバラはフェンス向きです。

 新しいブロックを使うことができたので、通常の穴あきではなく、横筋用の溝になったものを使用しました。これなら天板が穴だらけにはなりません。
 「こんなブロックもあるんだ。」お客様もこちらで喜んでくださいました。

 距離にして8mちょい。ブロック横置きで16枚使用しています。並べるのに要した時間は小一時間。仕上げる高さを出して、後は水平を取って(水糸を張ると楽です)ぐらついたり、沈まないようによく土をど突いてしっかり固定させるだけ。
材料費は2,000円もしません。ブロックは一個が大きいので、まっすぐ並べるのも簡単ですし、しっかり固めれば1段だけならコンクリを流す必要もありません。見た目だけ納得できれば、これほど安上がりですぐできる花壇はそうないでしょう。
まさに手取り早く花壇を作るのにふさわしい!
 注意としては、ブロックはきちんと形ができているように見えますが、元々コンクリで目地を入れて水平を取るようにできているため、若干形が不ぞろいだったりします。ピッタリとブロック同士が付けばいいのですが、ピッタリさせたせいで曲った仕上がりになることがあります。多少の傾きや隙間は愛嬌と思い、妥協点はご自分で判断なさってください。

 その後剪定に訪れていますが、よく伸びてくれるバラです。特にツルバラではないバラは上に伸びますから、このフェンス高では結構難しいですね。

 「バラがまた枯れちゃった。」お客様の衝撃発言!
バラってそうは枯れないと自分は思っていたのでちょっと困りました。こちらも年一回しかお客様宅にお世話になっていないので、普段の管理はお客様任せ。ここにやはり問題がありました。
 一番の問題点は、お客様が’バラは放っておいてもよく育つ植物’だと思っていたこと。お客様にはよく話していたつもりでしたが、認識が甘かったようで自分も反省。
 バラは手間のかかる植物です。虫はつくし、病気も出やすい。肥料も必要だし、切り戻しも大切。夏に一回来るだけの自分には、できる限界があり、毎回アドバイスをしていくのですが、バラは管理がいらないもの、という頭でいるお客様には、あまり本気で取り組んでいなかったようです。ですから少し大げさにアドバイス。
「奥さん、このままだと全滅しちゃうかもしれませんよ!」ちょっとオーバーでした。
 お客様も大したお方だと尊敬するのですが、これでもうバラはこのままであきらめるかと思っていたら、
「やっぱりバラが好きだからがんばる!だから枯れたところにまた補充したい。ついでに花壇を作りなおしてほしい。今のブロックの高さでは雨がやっぱり跳ね返るので、もっと高くして、バラにもいい土をもっと入れてあげたい。この際花壇はバラ専用にするから、他もの全て取り除いて、全部にバラを植える!鉢も置かない!」
そこまで覚悟が決まっておいででしたら、自分もがんばらせていただきます!

 「もう一段ブロックを積んで欲しい。」という要望でしたが、さすがに2段積みだとコンクリで固めたり、鉄筋入れたりしないと危ないです。
 でもそのくらいの高さがないと、花壇からの水の跳ね返りが防げない、普段下を歩くとはないから邪魔になってもいい、そうですので、結果ブロックを横ではなく縦置きにすることにしました。
 一度ブロックを取り除き、植木鉢や、バラ以外の植物を全て取り除きます。意外といくつかいいスペースができました。
 

 たまたま、お客様のお宅そばに新しくできたホームセンターで、すばらしく安い価格でブロックを発見。今回は隅用の片面が平らなものを使用。36枚購入で3,000円!信じられない価格です。これだと上からみると天板が平らで、見た目はちょっとした石材。立てたため高さも倍です。並べるのは横よりも難しいので2時間ちょっとかかりましたが、作業は全て合わせても半日で済みました。やっぱり手っ取り早い。

 前回はこちらでバラを用意しましたが、今回はお客様と一緒に、近くの大型ホームセンターに土と一緒に買いに行きました。下手なバラ園や園芸ショップの比ではない品ぞろえに、二人で目移りしながら、バラを購入。しかも、今回は大きなものではなく小さい大きさの木から育てていくことにしました。

ハイブリットティー・ブラックバカラ

フロリバンダ・スパニッシュサンセット

ハイブリットティー・ワイルドブルーヤンダー

モダンローズ・モーリスユトリロ

ハイブリットティー・マルコポーロ

 空いたスペースに割り振るように、5本のバラを植えこみ、元あったバラを小さめに剪定。
土は花壇用培土を入れ、バラの堆肥という商品を植え付けに使いました。
「もっとバラ買ってくればよかったかな?」お客様はバラだけで華やかになった花壇を見ておっしゃいますが、いくら小さい株で買ってきたとはいえ、今後成長を考えるとこれでも多いくらい。
 すでに10種類近く植えられているので、どの株もけんかのないように大きさを考えながら管理します。それとともに、高さも人の背丈以下とし、フェンス高よりも少し高さに余裕を持たせました。

 意外と最初から植えてあるバラも花が多いため、全部は切り戻せませんでしたが、剪定をしました。
 最後に、すでに青虫がたくさんついて葉を丸坊主にしているので、消毒(殺虫剤ランネート+殺菌剤ダコニール)をして帰りました。

多少の折れや曲がりでも気にせず、そのままで大丈夫。

 季節は8月ですが、四季咲きの品種なら今でも咲いています。別に四季咲きを選んだわけではないのですが、この5種を見れば選びたくなるのもわかりませんか?

 そのよく年の5月、お客様のお宅の前を通ると、全てのバラがきれいに咲いておりました。向かって右奥の黒バラから、左端の紫のバラまで表通りから見て素晴らしい眺め。
この写真も、信号待ち中に車内から撮影しています。
 ちなみに、こちらで冬に切り戻し剪定と、寒肥えを与えています。家の方には適当な時期に薬剤(顆粒状のものと、お手軽スプレー式のもの。これで足りる大きさに抑えていく予定。)をお願いしてありました。
 毎年7or8月に手入れをお願いされるので、四季咲きとはいえ、その時に頭は大きく切る予定。
両側の柿の木といちじくも毎年小さくしていても実がよく付きます。