日本人なら誰でも、剣道か柔道と盆栽ができると思っている国があるそうです。
(自慢ではありませんが、自分は両方たしなみます。)
また、某国の元大統領は、日本に来るたびに盆栽を買って行ったそうです。
しかも高額で!
どうも、日本人以上に海外で盆栽というものに関心が高まっているようで、日本でも外人の盆栽家が活躍していたりしています。
盆栽そのものの芸術性もさることながら、昨今の環境破壊で緑が少なくなった分、盆栽という限られた世界に緑を見出す考えもあるらしいです。
と書きながら、今回は高肩ひじ張らずに楽しむ盆栽をちょいっと作っちゃいましょ。

〜気軽に楽しもう〜
なんちゃって盆栽作り
植栽・施工

 大塚のマンションの植栽で、ずいぶん助っ人として作業を手伝っていただいたヒーラーのパドメ様が、そのとき使った材料の一つであるイワヒバを気に入られていました。
ですので、パドメ様のお宅の手入れをやらせていただく折、差し入れとして庭に植えるようにイワヒバを3本差し入れしました。ついでに合わせるとかっこいいので、クロボク石も持っていきました。
 そのまま玄関前に植えるつもりでしたが、パドメ様のお父様が、生前趣味になされていた盆栽用の植木鉢がたくさんあり、どうせならこれに植えこみましょう、ということになりました。
 構想3分、作業8分、正味15分で完成させられる、なんちゃって盆栽です。しかし、本格的に作るのだってこの延長です。入門用にこんな簡単に作れるということをお伝えできればいいかなと思って掲載しました。
 なお、今回は全編携帯カメラでの撮影です。いつもより縦長の写真ですのでご了承くださいませ。

相嶋造園

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 白いイチョウの植えてある植木鉢の上にある、3つの丸い鉢がイワヒバです。
 イワヒバは、別名イワマツといい、シダ植物の一種です。乾燥すると丸くなり、満たされていると生き生きと葉が開く、そのギャップがかわいい植物です。パドメさまが気に入ったこともわかります。
 種類が豊富で、コレクターが多い植物でもあります。盆栽として使われることが多いですが、自分はよく庭植えでも利用します。
 写真の中央に映っているのが今回使用する植木鉢。一般の鉢の中では大きい部類です。

 盆栽は一つの宇宙です。思想的な意味合いもあります。こじつければ理屈はいくらでもあります。
作り方にもルールがあります。作法もありますし、流派に近いものもあります。
 ですから、今回自分が作るようなやり方は、そういう方々から見ると、見るに耐えないものかもしれません。
自分もそのあたりは重々承知の上での作業です。しかし、最初から難しい言葉はいらないと思います。
先に、言い訳させていただきつつ、作業に入りたいと思います。

 改めて今回購入したものは、ストックのなかった水苔だけです。もちろん、家にあるからと言って、それは以前仕入れたもののわけで、ただではありません。土も黒土を使うことにしましたが、家に黒土があったので、こうしてみようという方針にしたともいえます。自分のイメージに合わせた材料選びも大切ですが、あるものを利用して何かを生み出すことも技術だと思います。

 植木鉢の底の水抜き用の穴に小石を置き土が流れないようにして、浅く黒土を敷きます。盆栽の鉢は浅いので、少なめに入れて、後から足すといいでしょう。隙間には細い棒などで押し込んで土を入れます。大して量を使わないので、庭の土を流用しても差し支えありませんが、雑草が生えやすくなりますから、その点だけ注意です。
 そこに、クロボク石を置いてみます。本来庭植えのつもりで持ってきた石なので、さすがにちょっと大きいですね。でも、頭部が苔むしているのがいい味を出していて、絶対使いたかったのです。
 
 ここで、どういうレイアウトにするか考えました。2個置きたかったのですが、それはあきらめました。なら、石を中央に配してその周囲を囲むように利用したかったのですが、イワヒバは3本しかありません。そういうイメージの候補をいくつも考えながら、シンプルな形に落ち着きました。

 一個の石の周りに、イワヒバを3鉢並べてみました。岩から生えてきているイメージにしたかったからです。水に浸した水苔を根の周りに張り付けていきます。これで保湿性を高めます。

 はがす前に写真を撮れば良かったのですが、庭の奥の方に生えていたコケをいただきました。なるべく雑草の生えていないいい部分だけ使います。
 コケは盆栽に欠かせないものではありますが、ちゃんと管理していないと枯れやすいものでもあります。わざわざ買って使うより、庭に生えているものなら、それほど惜しくもなりませんし、枯れてもすぐに補充がききます。
 あるものなら邪魔にするだけではかわいそうですから、ありがたく使わせていただきました。

 コケを張る下にも水苔を敷きます。その上にコケをはさみで切って、合うサイズに敷き詰めます。少し気になる空いたスペースには、万能選手の玉リュウを植えます。黒土をまぶして、水をかけ、コケのつなぎ目や隙間を埋めるようにします。

 海を描くように、家にあった白川砂利を敷きます。これだけ狭いエリアだと、もっと細かい砂利の方がかっこいいですが、あるもので作ることが’遊び’でもあります。
 思ったよりいい出来に、撮影会が始まりました。自分も掲載するつもりがなかったので、あまり写真を撮らなかったうえに、なんちゃって過ぎたかと思いましたが、実はサービスで作ったので、オッケーかな?「これだといくらで売れるかな?」二人で盛り上がっちゃいました。

この盆栽は、わざと空間を空けるようにしてあります。
そこにパドメ様らしいものを置いてくれて、個性を出していただきたいと考えています。
早速、R2D2のフィギアを置いて撮影したそうです。
さすがスターウォーズ好き、ホーリーネームがどこから来たかもこれでわかります。

以前、あるお客様がテレビでも活躍している女流盆栽家の園芸教室に行っていたそうです。
その方のやり方は、苔玉を使用したり、浅い鉢に目一杯植えるスタイルです。
お客様は、もっと枯れづらい形の盆栽を作りたかったのですが、それ以外のやり方は教えてくれなかったそうです。
確かに、その道で自分のやり方を開いたわけですから、他の作り方を教える気はありませんでしょうね。
でも、習いたかった方は、その方自身に憧れて教室に行ったわけで、その方の盆栽が作りたいから通っていただけではないのです。

これには異論もありますので、何が正しいといういい方はしません。
いわば、自分自身のポリシーでしょう。
自分は、教える方が自分と同じことができるようになるために教えているわけではありません。
教えている方が、自分なりの価値観を持って、自分とは違う考え、やり方になっもいいと思っております。
それが教える方にとっても刺激になるし、励みになります。
今回の盆栽作りも、いわば挑戦です。
どんなにしょぼくたって、自分で作るということは、何よりも大切な経験になり、楽しいことなんです!