ボタン園の一年
植栽・作庭

我が家で作庭した富蔵院(真言宗)というお寺には、境内にボタン園を作ってあります。
こちらのボタン園の管理も頼まれております。
一年間の管理スケジュールを記してみました。
ご家庭においても参考にしてみてください。

 寒肥撒きと害虫予防として、石灰硫黄合剤を散布します。

暖かくなってくると、草も生えてきます。
ボタンの根は地面から浮いてくることも多く、
除草剤の使用により木が傷みます。
ですので、園内は全て手作業により除草します。

四月 いよいよ開花に向けての準備です。
    

ボタンの花はとても大きく、立派です。
そのまま開花させると、自らの重さで花が全て下を向いてしまいます。
そこで、つぼみの全てに、一本一本竹で支柱を立ててあげます。

切り出してきた篠竹です。
毎年ボタンは成長するので、同じ長さのものを使うわけにはいきません。
新しく切り出したり、竹同士をつなげたりしてちょうどよい長さを作ります。
多いときで1万本、今は6,7千本くらい使うでしょうか。

支柱は、その後のボタンの伸びも考え、若干長めにして
紐で縛ります。

四月中旬から、開花が始まります。
品種によって期間がずれています。赤紫のボタン、ピンク系のボタンが早く咲き出します。

ボタンは、中国では’百花の王’と呼ばれて、古くから尊ばれてきました。
世界三大美女との一人と呼ばれる楊貴妃を、ボタンに例えることは有名です。
日本に伝わったのは、遣唐使の一人、空海によって持ち帰ったときとされています。
当初は、薬用植物として寺院などで栽培されていたようです。
現在では観賞用、真言宗では空海を象徴する花として、このようなボタン園が存在します。

五月 GWに一番の見ごろを迎えます。

この時期の掃除はたいへんです。
なにせ、周りにある大木も新芽が吹き葉が落ちますし、
ボタンの花びらも散ります。

「午前中も撮影している人がいたよ」
掃き掃除に余念のない、関係者のお話。
毎年、何人もの方が来ていただけます。
こちらも、またいい花を咲かせたいと、励みになります。

代表的な花々

五月中旬になると、花も全て終わります。
入れ替わりに芍薬が咲き出していますが、ボタン園では、花後の手入れと支柱はずしの作業をはじめます。

花びらが散って、咲いた後だけが残ります。
これを付け根から切って、きれいにします。

この時期は、ボタンを短く切ることはしません。
休眠期に入るまで、成長した枝葉で栄養を木内に貯めていくので、
来年また充実した花を咲かせるため、このまま落葉期まで切りません。

また次の作業をし次第、追加でお伝えしていきます。

 ボタンは、根の地上への露出があるため除草剤を使うとボタンにも影響が出ます。
    そのため、手作業による草取りを年に数回行います。今回は近所のプロのお姉さま方が助っ人で来てくださいました。

やっぱりプロはスピードが違います。
この広さを3人でパッパッ取ってくれました。

同時に、この時期に消毒も行います。
殺虫剤と、殺菌剤を混ぜたものを使用します。

相嶋造園

親サイトも情報満載!