今の車社会においては、車の所有台数が一家に一台というお宅は減りました。
特に車がないと動きのとれない郊外においてはなおのこと。
カエル鳴く我が家の周りでは、一人一台は当たり前の世の中です。
しかし、一昔前建築の一戸建ては1台分しか車を置くスペースがないお宅もあります。
庭があるのに置けないならば、作るしかありませんね。

ガレージ作り
植栽・施工

 前々からもう一台車を入れられるようにできないか?という打診を受けておりました。
お客様的には、生け垣の一部を取って、その奥に車を突っ込めるようにしてもらえればよかったのですが、現実にはもう少し作業が必要となります。

相嶋造園

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 家の左側は用水路になっていて、この箇所を車置き場に使えないか?という御相談です。玄関から遠いことは問題ではありますが、一番施工しやすい場所であります。

 ちょうどブロックの色の変わっている場所でカットして3m弱あります。幅は適当ですね。
今までちゃんとした手入れをしていなかったということで、確かに植木はボサボサです。見える部分は何とかできます。
 問題は、根を掘り上げる作業がどれだけ大変かということ。それは地面の下に、どういう位置で配管が走っているか誰もわからないからです。ここは一番配管の埋まっている可能性の低い場所ではあります。
しかし、すでに上記写真の右端のものには、雨水マスも見えています。根が配管に絡まっていると、力技ではまずいです。また、完成高さもこれより下げることはできません。
 しかも、車は結構重いです。タイヤの下だけでも基礎を作って、コンクリート打たないと何度も出し入れしている間に、最悪出られなくなるかもしれません。

結果、今回の作業内容は

 家の左側に車を駐車できるガレージを作る。
 その際、いらない植木は処分する。いるものは移植して邪魔にならないところに植えなおす。
 ガレージはタイヤの載る個所をコンクリートで固め、それ以外の部分は庭同様に芝を張る。
 配管を避けるため、ガレージは斜めに施工する。同時に、車を入れるには少し短めのスペースを、少しでも有効に利用する意味も兼ねる。

ことを目的に施工に入ります。

 先ずは不要になった樹木を抜いていきます。
 どこか使ってあげられる場所があればいいのですが、正直切り倒すのは忍びないです。

 サザンカの生け垣も、ガレージの幅で抜き取ります。
ここは、3年前にお客様が買う時点で庭もリフォームしたのか、土抱えのブロックより地面が高く盛り上がっていて、根もその高さまで張っているため、土が流れてしまうことが心配されます。
 なので、ガレージと庭の境にブロックを1段並べますが、気持ち高めにすることにしました。

 こちらは移植する梅。配管が埋まっている危険性を考慮しながら、慎重にショベルを使います。
 移植する樹木はきれいに根鉢を作り、根が崩れないようにします。今回は落葉樹の植え替えがあったため、時期をわざわざ11月にしてもらいました。

 根を掘り上げ、ガレージを作る部分の土を削り、高さを出します。
 給湯機がこの延長上にあるため、ガス管が問題視されていました。深く掘る場合はかなり慎重になりました。

 我が家の仕事としては先ずはここまでです。後は土建屋さんの分野。
自分も見習い職人として土建屋さんの親方たちと一緒にコンクリ打ちを手伝います。

 また我々とは違う道具がたくさんあります。男はこういう道具類見ると興奮しますね。
あると便利そうな道具もたくさんありました。

 さすが慣れている人は違いますね〜。うちのグラインダーではブロックの目字を切りきれませんでしたが、大きなエンジン付きカッターであっけなく切り、大ハンマーでブロックは粉々に。最初にこうしておいてもらえれば、土工も楽でした。
さらにハンマードリルを用い、コンクリートを削り塀の基礎部を出します。

 砕いたブロックをさらに細かくして、基礎のさらに下の基礎になるように敷きます。これでさらに丈夫な基礎が作れます。
 同時に型枠を組んでいきます。

 コンクリートを入れていきます。一輪車に取り、運び込みます。一度ならしたら、その上に補強用の鉄筋を載せます。最初から敷くより、間に入れる方が面倒ですが強度が出るとのこと。

 砕石を入れて、基礎作りです。細かい石を使い、ランマでしっかり固めます。
 機械はただ押すだけではありません。渾身の力で抑えつけるようにしてしっかり固めます。基 礎作りはその後の仕上がりに直接影響する見えないけれど大切な部分です。ここは手を抜けません。

 ある程度コンクリートを入れこんだら、大きなコテで押し込むように均していきます。ここも結構な力を入れて作業しています。
中央部を少し盛るようにすると水はけが良くなるとのこと。やはり技と経験ですね〜。
 道路と接する部分は、タイヤも必ずはみ出すでしょうし、使いやすさを考慮して40cmの幅で全体をコンクリートにすることにしました。仕様については意見が分かれましたが、親方に任せることに。

 コンクリートが落ち着くまでの間に、間仕切りとなるブロックを並べます。
 最初に書いたように、ここは土抱えのブロックより土が高いため、間仕切りのブロックも心持ち高めにするように仕上げました。
 水糸を張って、直線を出します。

 コンクリートの表面の仕上げに入ります。
さすが左官屋さんで修業経験のある親方。コテ使いがうまいです。なでる度に、色合いも滑らかさも変わっていくのがよくわかります。

 そして、きれいに表面を均したところで、今度はブラシで刷毛目をつけていきます。
 ここは斜めに車を入れるので、つるつるにした表面ではタイヤが滑ってしまうこともありえます。
ですからわざとザラザラな刷毛目にすることで、滑りを防止するわけです。
 これも商売人の知恵ですね。さすが。

 さらに見慣れぬ形のコテを使い、今度は角を面取りしました。
どうしても鋭いエッジでは、淵が欠けてしまうことがあるので、面取りと仕上げの表面加工をかね、淵をきれいになでつけていきます。この仕上げまで、コテを変えること5回!いかに素人には難しい作業か思い知らされました。

これで乾くとこのような意匠的な表面加工が完成です。型枠をはずしてコンクリート部分の完成!

 表面を仕上げてもらっている間に、自分は植栽をレイアウトしなおしたり、植えかえた樹木に支柱を建てたり、その場にあった材料で小細工をしたり、ちょこちょこ立ち回ります。

 毎日仕事風景を興味深そうに眺めている家の猫。
ナダル君と申します。さすがテニスが趣味の御主人、世界ランク1位のテニスプレイヤーの名前ですね。大丈夫、ちゃんと仕事してますよ。
君もしっかり留守番していてくださいよ。

 芝張りと平行して、ブロックの天端を仕上げます。先ずは目字をしっかり固めるためよくモルタルを突き込みます。各ブロックに1本ずつ鉄筋を刺す念の入れよう(通常はその3分の1)。ブロックの中にもコンクリートをよく押し込みます。

 ブロックの上に乗っても天端のモルタルが割れないように、アタッチメントを入れて縁取りをします。
これなら欠けてしまうこともほとんどありません。その中に滑らかにモルタルを塗っていきます。

 目土をかけ、芝を仕上げました。
まだぎりぎり青い芝があってよかった。しかし、時期が遅いため、来春まで根は張りません。注意です。

 「これならダンプで乗っても大丈夫だよ!」親方のお墨付きが出ました。

今回掲載したガレージは、施工しては簡単なタイプで、費用も抑えられてます。
ご要望や、相談は人それぞれ色々あるでしょう。
だからこそ、専門家である土建屋さんなど、横のつながりが大切なのです。
今後も、そういう職人同士の連携で、喜んでいただけるものを作り出していきたいと意気込んでおります!