庭を持つ方なら、誰でも自分の芝生に憧れますよね?
しかし、若いうちはいいけれど、後で管理が手に負えなくなるってことも多く見受けられます。
ご自分の負担にならない中での庭仕事が、自分は大切だと思っております。
ですから、芝生が維持できないなら、無理せず違うものに替えていいでしょう。
こちらのお客様からは、芝庭を止めて石張りにして欲しいというご相談をいただきました。
約50uある広い面積を全て石で埋めるため、ここでは色々なサイズの御影石を用意して、石張りを行なってみました。
また、同時期に行なった2軒の石敷き作業も掲載します。
色々なサイズを用いて御影石を敷く
植栽・施工
 以前、’芝庭からの模様替え〜御影石を張る〜で掲載した、お客様宅の庭を見られたご近所の方が、「うちもあんな風にして欲しい。」とご連絡をいただき、同じ素材・御影石を用いて庭を直すことになりました。
今回は、年齢的なものから、芝の管理ができないし、草取りもしたくないので、全面を石張りにして欲しいということでした。いつも用いている60x30cmの石が200枚!積算で必要になりました。美観をよくするため、石をずらして敷くと、切らなければならい石が10枚はあります。その手間を省き、それでいて美観もよくなるように、色々なサイズの御影石を用いて施工してみることにしました。
相嶋造園

 以前ご紹介したお客様宅。施工より5年、タマリュウが全面に根付いて草がかなり減りました。しかし、徐々に元あった芝が顔を出してきています。一度芝を施工したら全て取り除くことが難しいことを実感させられております。とはいえ、手入れ後のこのおしゃれさを見たら、やり変えたくなるのも人情かな。

 今まで庭の手入れの全てを一人で頑張ってこられたお父さんでしたが、よる年に勝てず、庭木の手入れをうちで頼まれることになりました。さらに手のかかる芝生を管理できないため取り除きたいとのお話です。
では芝生からどうするか?お父さんは、以前芝庭から御影石とタマリュウで作り替えさせていただいた近所のお宅を見て、自分もこの石で作ってもらいたいと思ったそうです。
 庭木もかなり大きさを詰めましたが、実際こちらのお庭は広い!直線で12m近い長さがあります。最初の話の中ではもう少し狭いエリアでしたが、草防止が目的の一つであることから、できるだけ植栽ギリギリまで石を張ることになりました。

早速芝はがしから作業を進めていきます。

 30年、張ったままの芝でしたから、思った以上に盛り上がっていて、整地していると、予定より地盤が低くなってしまいました。また、木の中の方にまで芝が入り込んでいるので、それらもなるべく抜き取るように心がけます。また、マツバギクも植えてありますが、それもできるだけ取って、庭木のスペース以外は石にすることになりました。庭木の根にからんだ芝の根まで取れないのが残念。

 芝をはがしてみたら、色んなものが出てくること。
御影石の飛び石も、芝の中のときは大した大きさに見えませんでしたが、実は大きく、厚いものでした。こんな昔の材料、施工は大変ですが、今では貴重な石とも言えます。
他に、ブロックとコンクリート製の縁石がありました。
縁石は使える材料ですから、敷石の縁どりに使いたいと思います。
 とりあえず今は全て横に集めておきます。
部屋の前に作っている家庭菜園は、今回はつぶさずに残しておく計画にしました。
 また、外に向かって排水勾配をとりたいのですが、庭の起伏が思った以上についていて、片流れにできず、庭の奥にすえつけてある物置に向かって下り勾配を付ける結果になりました。今まで芝の時は、芝が水を吸ってくれたので気にしなくて済みましたけど、石プラスモルタルの組み合わせだと水が染み込まないので、最初に計画を立てておくことが大切になります。

 今回使用する御影石は、いつも使っている60cmx30cm以外に、45cmx30cm、30cmx30cm、60cm縁石、ピンコロ、ピンコロ2個分(2丁がけ)の6種類。最後に調整する箇所以外は、極力この石を使い敷きこみます。

 砂とセメントを少ない水で練った、さらさらのバサを用いて、いつものように御影石を順番に敷いていきます。
 いつまでも土建屋さんのセメントミキサーを借りられないし、あちらは大きくて一人では動かせないことから、重量30キロでコンパクトな最小のミキサーを購入しています。

 順番に敷きこんでいくと、必ず半端な幅が残ります。お客様の要望として、このあとの管理ができるだけ楽になるように広くしたいということでしたから、この半端サイズが役に立ちます。最後だけ2枚、平板をカットしましたが、それ以外はピンコロ、縁石で隙間を埋めます。

 最後に、目地を全てモルタルで埋めていきます。一度バサを湿らせて馴染みをよくし、目地ゴテを使って滑らかに仕上げていきます。目地は排水勾配の低いところは石より下げ目にし、水の流れをコントロールします。

 雨水マスの半端になってしまうところも、ピンコロなどでうまく調整できました。
 お客様のお宅にあった御影の飛び石も、うまく利用して先の園路に通じさせます。さらに薄めに塗ったモルタルの上に、元からあったものと同質の川砂利を入れて一体感を出しました。

 今回は余すところなく使い切りました。切って変形した石も、入れ込んでしまえばそこのために切ったような収まり具合。おかげで、平板以外は余りませんでした。

 最後に、物干し台を戻して、こちらのお宅の石敷きは終了です。縁石を入れたことでメリハリがつきました。さらに土が崩れてくるのも防止でき、これだけ縁石を買い足したお客様に感謝です。

同時期に施工した2軒のお客様をご紹介いたします。

 「最近足が上がらなくて飛び石が引っかかっちゃうのよ。思い切って石を替えたいのだけど?」ちょうど上記の御影石を敷いた後だったので、「いい材料ありますよ。」と提案。一発オーケーとなりました。

 最初は全面石にという話でしたが、庭の一体感や流れを出すため、石の目地をずらし、変化をつけ、その周りを植栽や砂利で彩りする方が面白いのでは?という提案により、このスタイルになりました。つまづかないためなので、玄関や、縁のコンクリートと高さを合わせます。

 使用サイズは、60x30cm,45x30cm,30x30cmの3種類。後は、途中に切った石をはめ込んで、自然と道を曲げます。「思い切って頼んでよかった!」出来栄えにお客様も大満足いただけて大変嬉しいです。後の作り込みは、お客様のお仕事。秋の手入れにお伺いするのが楽しみです。

こちらは家のリフォームとともに壊れてしまったお庭の直しです。

 以前、御影石の角と丸石を組み合わせて飛び石を敷いたお宅です。バラバラに置かれた石を再構成いたしました。一部は業者さんが敷いたものを流用しております。

 石の絶対量が足りなかったので、水を撒いて固まる土;マサ土を使用して防草をします。こういう扱いは初めてなので、どのくらい草に勝てるか勝負であります。できるだけコテで押し込んで、水を撒いた後も押して転圧しました。値段の割に綺麗に表面が仕上がらないのがマサ土の欠点です。

天然の材料を使えることは贅沢とも言えます。
そうかもしれませんが、自分は、この御影石の平板のように厚さ5cmもあるものなら、薄い材料を使うより、下地処理が格段に楽なため、施工は逆に楽ですし、材料代も素材そのものにかけられる意味でも思ったほど贅沢ではないのではないかと思っております。
しかも、石のサイズがこんなにいろいろあると、以前のように切らなければきっちりできないなんてことも少ないのではないでしょうか?
心配なのは、輸入石の価格が上がっていることと、安い場合は特に、出来がイマイチなこと。
と言いながら、やっぱり使いたくなるんですよね。