築30年の古き良き日本家屋を手に入れられたお客様。
数年間放っておかれたお庭は、木が大きくなっておりました。
元はお茶もできるように考えられているお庭のようで、石などもいい材料が使われていたりもします。
このお庭を、今後数回に分けて、お客様の好みの庭に変化させます。
大幅な植え替え等はお客様も考えておりませんので、元の庭の良さを利用して作業する予定です。

 横竹を渡したら、そこにマキの苗木を植えていきます。間隔は少し開け気味にしたいので(成長していくことを考慮して)、使う材料はなるべく成長したものを使用。運よく120〜150cmの大きめの苗木が格安で手に入りました。それを仕上げたい高さに切り詰めて使用します。贅沢な使い方と言えますが、価格は2まわり下のもとの同じです!
実際の間隔は、切った木の根を避けたり、障害物がある間を掻い潜るので、正確ではありませんが、平均55〜60cmくらいでしょうか。
 支柱を再利用したせいで、植え位置が、計画より外側にになってしまいました。根付いてきたら幹を竹から放し、今後成長させていく中で、バランスをとり、下のブロックより出ない幅にしていく予定です。

 石にも枝が被っていて見えません。自分がちょっとやればきれいにできるとわかっているわけですから、ここは手が勝手に動き、剪定をします。

 庭の剪定をしていない状態が7,8年年続いたようです。かなりの伸び具合になっております。緑が庭を埋め尽くすと言った感じです。築30年弱くらいのようですが、こういう平屋の日本家屋も、一般宅としては珍しいです。
「ここね、僕が買わなかったら全部更地にして、分譲して普通の家が建つはずだったんです。それじゃ勿体ないじゃないですか。」
自分は、お客様の心意気に感動しました。年齢はきっと同じくらい。そういう方がこういう家を残そうとしてくれることがまたうれしい話です。
ぜひ、庭をよくする手助けをさせてほしいと思いました。

 「庭木の剪定をしながら、マキで生垣を作製して欲しいのですが?」というご依頼をいだきました。
マキで生垣なんて知らない方では頼んできません。ですからずいぶんおしゃれな方だな、知識のある方なんだろうな。と思いました。
いつものごとく、見積もりするならまず実際現場を見てから。ここが正直びっくりなところでした。

いい感じに仕上がりました!

 お客様も、こんなにきれいになるとは思っていなかったようです。自分も、なるべく樹木を切るようにして、空間の広さを利用できる庭にするつもりです。
 今後の課題は、今回手の付けられなかった大きな樹木の枝おろし。中にも梅やザクロがあります。落葉期に強剪定をして、小さくする予定です。さらによくできることは、自分も楽しみです。。

 思ったよりいい土でしたが、やはり土盛りしているせいか山砂がメイン。養分はありませんが、根を張らせていくには柔らかい土ですし、水はけもいいですね。返って良すぎて夏に乾燥してしまわないかの方が心配です。なので、培養土を周囲に入れて今年の夏を乗り切る養分と保水性を期待します。
 頭も切り詰めないで伸ばしたままだと見栄えは悪いです。予定よりも高さを出したため、今の支柱杭の高さがそのまま仕上がり高さに。当初の予定は120cmが仕上がり高でしたが、実際には植える位置に高低差があったため、低いところは115cm、高いところは135cmになってしまいました。その分生垣の高さはぐるっとフラットにすることができました。大きい苗木のおかげです。

 押さえてもらいながら、支柱に竹を縛りつけていきます。集中力がないところがまだ保育園児ですが、母親似のまじめな性格と、仕事好きなところでカバー。いい感じに仕上がっていきます。
子供にとってはこの急な坂が楽しいようですが、ちょっと危ないです。終わったら、すぐ下の手賀沼公園でSL乗ろう!兄弟には内緒だぞ。

 ガレージの真上に植えられている松4本。4本?というのも気になりますが、今のところとっておくということで、飛び芽だけを短く切りました。植え位置は心配ですが、松の寄せ植えカッコいいです。

 結果、竹垣も壊すとここまですっきりしました!え!?同じ場所って思いますよね。大きな木が減ると、それだけでスペースが広くなりますね。さらにぼさぼさしていた手前の樹木も小さくしたり、下草も少し取って土の見える面積を広げました。

 まずは、生垣に邪魔になる周囲の杉や青木などを全て切り倒します。毛虫の嫌だという椿も同時に伐採です。生垣の内側は、広めのスペースで歩けるようにしたいと思いましたので、どんどん切ってしまいます。30年経っているので、周囲の土抱え用のブロックも劣化が進んでおります。樹木が悪い影響を与えるのも心配なので、重なっている木も切ったり、小さくしたりします。出ましたね〜剪定枝!

 この庭は、意匠を凝らしたというより、お金がかかっているお庭と紹介すべきでしょう。樹木というより、添景物の多さと大きさが際立っております。もし、毎年剪定していても、この樹木の多さはちょっと植えすぎだったと思います。

 見違えるようにすっきりしました!外から中が伺えるようになりましたよ。家のよさも引き立つというものです。
竹垣で使用されていた杭は、そのまま生垣でも使用することにしました。
杭自体がまだしっかりして太く長いことと、そのため抜くもの一苦労だからです。今回はあくまでも生垣の支え目的の杭です。杭を抜く作業と、新しい杭を打つ作業を省くことで、庭の剪定に予算を回すこともできました。

お庭まるごと再生計画@

生垣を作る想定で、庭木は小さくしました。

 「今の住まいは、向島百花園の近くなんです。よく遊びに行きます。この庭もそういうイメージにしたいと思っているんですが。」このお庭は、かっちりとした日本庭園です。刈り込みによって一定の形をとる樹形を作る木も多いです。お客様も、あくまでもイメージですからとおっしゃいますが、このお庭をベースにするなら、きっとそういうお庭を目指せるでしょう。
 作業は、今後の方針を百花園のような自然な庭、大きな樹木より、植物が生い茂るような多様性のあるお庭を目指すことにしました。
今回の作業は、今の時期に合わせた(6月)生垣つくりがメインですが、そのための伐採や剪定も入れていきます。

お客様が実際にこの家に住まわれるのは、この作業をしたあとでも、まだ1年以上先の話。
マキの生垣作製は、いわば家を良くするための一歩目の足がかかりと言ったところでしょう。
しかし、周りをきれいにすることで、全体を明るくすることができました。
さらに言えば、これが今後の庭の作り直しの指針にもなります。
心配は、マキの苗木に今年の夏の暑さを乗り切ってもらうことです。
近頃の暑さは半端じゃないですからね〜。
お客様も、週に一回は東京から水やりに通ってくださるとのこと。
お客様自身、これから家のリフォームも始めるわけで、どんどん住むための準備ができていくわけですね。
次は大きな木など、残っている樹木を小さくする作業です。
きっとそこまでくると、本当に住む実感が生まれると思います。
自分も大変楽しみにしております。

「ホームページに載せるの?いいよなんでも使って。Before-Afterのページが好きなんだ。あれ見て連絡しようと思ったから。うちもあんな感じで載せる?」
すいません、こんな感じになりました。

 今日の助っ人は一番上の子供です。ノルマは竹の横支柱固定です。

 本来は、竹垣が屋敷の周りを囲んでいたのでしょう。入り口の門構えからして料亭かと思いました。

相嶋造園
植栽・施工

 なかなかの密林に、お客様も苦笑しかできません。

 道路からの高低差は、高いところで2.5mあります。壁際ぎりぎりまで木が植えられております。以前は竹垣がまわっていたのですね。

 思いっきり切り詰めれば、こんなに石だって見えるんですね。このお庭、何故か同じ木が何本も植えられています。それほど連続性に意味がない場所なので、返って切ってしまい、スペースを広くします。

 我孫子市にある手賀沼を、ちょうど見下ろせる坂の中腹に位置します。そのため、敷地の高低差はすごいものがあります。それ以上に敷地の広さと日本家屋のカッコよさに感動してしまいました。周りに素敵な家が多いところから、我孫子の山の手と言った雰囲気です。