家の建て替えを機に、庭の改修をすることになりました。
植木好きのご夫婦なので、一緒に作業を手伝っていただきながら、いい庭を作っていきます。
今回はまだリフォーム第一段階です。
今後さらに完成形を目指していきます。

お客様とするお庭リフォーム
植栽・施工

流山市Iさま邸 
 自分がこの仕事を始める前からの我が家のお客様ですので、もうお付き合いは20年になります。
今回、家を建て替えることとなり、玄関前にできた空きスペースに植栽をしてほしいと頼まれました。
電話でのお話でしたので、気軽にメインになる木と、添える木を数本植えればいいのかなと思っておりました。
とりあえず現場を見に行くと…

家を建て直すと、実際にはそれだけで手一杯というのが実情でしょう。
我が家も新築後一年半は、何もない状態で、周りの人に笑われました。
こちらのお客様も、さすがに何もないままではいられないと、最低限の植栽を希望されておりました。
お客様が緑が好きだったことも幸いして、一緒に楽しく作業することで10万円でここまで作りこめました。
決してお金をかけることがいい仕事ではありません。
これからさらにどんな庭に持っていけるのか、皆で夢を語る時間ってとっても贅沢だと思いませんか?
一緒に作業することで、みんなでそういう時間を共有できると自分も一番のやりがいにつながります。

相嶋造園

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 建物の位置が下がったおかげで、玄関のある北東側にかなり広いスペースできています。これは数本で埋まるというレベルではないですね。
 お客様の意向を第一に、一度我が家で植木を見ながら打ち合わせをします。

 今まで手入れしていたころのお庭です。30年前に引っ越してきた時からあった松などの樹木に、さらに緑がお好きなご夫婦が樹木を植えたしたり、鉢物を揃えたりと、広いはずの庭がかなりきつきつになっておりました。気になっていながらも、お客様も今さらどうしようもないとあきらめていたようです。
 しかし今回の建て替えで、この庭を現状維持で残し、さらにもう一辺側が新たな植栽スペースとして確保されたので、しっかりと先を見据えて全体の流れのあるお庭に直していこうとなりました。

 園芸雑誌を読んだりと、かなり勉強されているお客様夫婦ですが、勉強すると余計にわからなくなることもあります。
ご夫婦の一番の願いは、管理しやすい庭です。年と共に芝刈りや草取りが重荷になっているそうです。
以前はバラを趣味で集めて、自分で挿し木していたほどの奥様ですから、そこまではできないながら、これからも庭で楽しみたい気持ちは強くあることも事実のようです。
 ちょうど、こちらのお宅のアプローチを施工した外溝屋さんに、庭の園路やウッドデッキの見積もりを依頼しているそうで、ならばそちらはそのままお任せして、その前にやれるべき作業は済ませてしまい、園路ができて後、改めて仕上げを考えましょうということになりました。
 
 作業は、お客様の判断をいただきたいこともあるので、旦那様のお休みの土日に、手伝ってもらいながら作業をすることでまとまりました。時間も、予算も限りあるものです。その範囲でできるだけ庭の改修をしたいと思います!

 作業前夜に、あいにくの雪が降りました。それほど大した量ではなかったのを幸いに、予定通り作業を進めます。
 新しい玄関前のメインにする樹木と、こちらの庭に合いそうな、そしてお客様の気に入るような樹木を選んできました。それをお客様に選択してもらいます。
 本来は、園路やテラスの施工が先なのですが、こちらの方が先に進めていた話なので、先行して作っていくことになった次第です。

 芝はがしの作業は、結構な重労働になります。さすがに一人では1日かかる作業でも、ご夫婦が手伝ってくれたおかげで半日で片付きました。本当に大変な作業ですが、芝をはがすことでリフォームがさらに大胆にできるようになります。

 芝をはがすのは簡単ですが、土を落とす作業は結構な重労働です。しかしがんばったおかげで、一日で庭木の間引きや、石の置き直しなど庭を広くする作業を終えることができました。

 家を買った当初から、松など和風材料で作られていたお庭。追加で洋風っぽく作って大丈夫?というのがお客様の心配でしたが、返って変化のあるお庭になっていいと思います。洋風、和風の境界なんて、実はそれほど意識する必要はないことなんです。
 今回庭を整理したおかげで、元からの植栽スペースもすっきりと、しかも広くなり、建て替えで庭を全部つぶさなくて良かったと思ったそうです。自分もそれでよかったと思いますね。こちらにある樹木は今買いなおしたらいい金額するものだってあるんですから。

 朝から我が家のお坊ちゃんが、自慢の乗用マイクロショベルを持って応援?に来ました。本人はいたって真剣に手伝いをしてくれています。

 空いているスペースの使い道を相談しながら、樹木を仮植します。込み合っていたところから抜いた樹木や、お客様が植えたくて買ってあった樹木なども使い、ポイントを埋めていきます。
 ちょうど、子どもがいるあたりに、玄関から居間の前に向かってL字型に園路ができる予定。
この通りから見え、日当たりのよい玄関脇を、花壇風植栽スペースとします。

 メインの木に姫シャラの株立ちを。さらに三つ葉つつじ、夏ハゼの株立ちを植えて入り口は自然樹形の木で統一。その奥は、奥様の好きなバラをここに集めて花壇を。元からあったオベリスクを中心に展開させます。

 整理した既存の植栽部分を仕上げます。奥様の集めたクリスマスローズや、こちらで持ってきた屋久島アセビの大株などを植え込み、整地しながら、球根などの鉢に入っていたものもできるだけ下におろし、植木鉢の数を減らします。

最後に、取り外して残してあった石やレンガを使って庭にアレンジを加えて、今回の仕上げとします。

 玄関向かって右側の植栽です。椿だけ残してあったので、その右側の家の角には赤意味が印象的なアロニアを。植栽は数種類のコニファーを彩り良く使って洋風なイメージを引き立てました。南天は表の庭から移植です。置物も家にあったものを利用しました。ポストの下には、縁起担ぎにオモトを入れ、角のしめにします。

 玄関向かって左側は、すでに主庭です。居間の前に続く園路が中央にできる予定。今度はそれに合わせてグランドカバーなど緑化と防草を考えます。家にあったレンガと、おしゃれな植木鉢を使って縁取りをしてみました。植木鉢にはそのまま植物を植えて、面白い効果を出ています。

 玄関すぐ横には、家にあった白南天を移植。その先に、ひとめ惚れして買ってきた夏ハゼを。さらに、お客様が植えたかったシャクナゲ、モッコウバラは鉢のまま植えました。園路ができてみないとわからないこともあるので、この辺りは夏ハゼ以外、流れで変更可能にしてあります。

 以前はモッコウバラ用に使っていたオベリスクは、ツルバラをからませていくことにしました。周囲にも家にあったバラを植え、花壇らしくし、落葉した後に寂しくならないように、フェンス際にろうそく状に仕立てていく常緑性のトキワマンサクを数本植えました。

 自分も、最後に思いついて植木鉢を使った演出をしたので、おしゃれな草花の数に限界があり、一番目立つ場所2か所は、お客様にゆだねることになりました。お客様のセンスで春らしい逸品を入れてもらえると楽しいです。

 既存の植栽スペースも、石を奥に下げたり、植木を移動したりと、今まで3層になっていた植え込み幅を2層以下に減らしたので、一気に広さアップ。今までは外からの目隠し的な植栽でしたが、これからは外から見てもらう庭に変身です。

 居間から外を見たときに一番目につく位置に、形の良い、ダイナミックな屋久島アセビを植えました。1本しか見つからなかったので、こちらで使わなければ自宅に植えようと思っておりましたが、お客様も気に入っていただけ、無事嫁ぐことが決まりました。

 自分が植栽や材料合わせをしている間、玉リュウや芝桜植え、水入れから土運び、フル回転でご夫婦で手伝っていただきました。ありがとうございます!大変楽しそうに作業する姿が印象的でした。

 居間の前には、これからテラスができる予定です。そのとき出る土は、植栽内に入れてもらい、さらに庭に高低差をつけ変化を出します。ギボウシやシュウメイギクなど、お客様の集めた宿根草も植え込み、季節の変化を楽しみます。

 珍しいアメリカ岩南天の大株がお客様のお宅にはありますので、移植とともに、目隠し代わりのシマトネリコを隣に植えました。この前部分は、梅の周囲にはお客様の好きなアジサイ・アナベルを数株。さらに増やしたいとの希望です。

 おしゃれな立水栓の横には家にあったローズマリーと買ってあった斑入りヒイラギ。レンガの明るさに合います。ただですね、あまりおしゃれに立水栓を作ってくれたせいで、今まで使っていたホースがつなげません。こういうのってちょっと不親切ですね。
 上記2枚の写真は在りし日のお客様のお庭のオブジェ。テラスやウッドデッキができたら、これらをどこに置きなおすか今から楽しみです。