剪 定

伐採作業(竹林&大木)

伐採仕事いうものは、個人的には好きになれませんが、どうせ切られる運命ならば、自分が責任と呵責を感じながら引導を渡してあげるしかない、と覚悟を決めて作業しています。

しかも今回は自宅の竹林。
まさかこんな日が来るなんて、正直ショックです。

 緑豊かな竹林。我が家の孟宗竹は、普通より背丈があります。皆大きさに驚きます。写真に納まらない高さです。
 しかし、今回裏庭に新しく道ができることになりました。そのため、竹林を伐採せねばならないのです。
行政が決めたこととは言え、ここに道路を通す必要があったかは、別の場所での議論としましょう。
 右側に写っている大きなカシの木も、伐採の対象となります。

 これは、お隣の家側から見た竹林です。
あまりの本数に、奥がまったく見えません。
こちらより先に伐採を終わらせているので、そのスペースをお借りして出入りをします。

 基本はチェーンソー切りです。
竹は硬いので、新しい刃に替えています。
用途に応じ、5台の機械を用意。
 作業は、指揮する土建屋の社長以下我が家を入れた5名です。

 使うユンボは我が家の小型を含む3台。
こちらは、5トンのユンボ。バケットではなく、ハサミタイプのアームに替えて作業します。これはとっても便利です!

 大きなユンボの長く重いアームは、地際から切った竹を方向違わず倒すのにも助かります。道路沿いの竹も、ユンボでおさえて引き倒します。とても人がおさえていられる重さのものじゃないです。

 今回は大変申し訳ないのですが、仕事中の写真がほとんどありません。
何せ人を頼んでの作業でしたので、こちらもカメラを構えていられるのはお茶の時間だけ。
ですので、働いている人がほとんど写っていないのはさぼっているわけじゃありません。

 竹は、一定の長さに切り分けます。特に根元の太いところはユンボで乗り潰したり、廃土板を使って割っておきます。
これは最後の作業を楽にするための作業です。
 とにかく数百本あります。伐採した竹だけで一つの小山ができました。
切っているほうも、無心で切るだけです。いつ終わるかわからない作業が3日続きました。

竹の処理の仕方に移る前に、竹林内に生えている大木の伐採についても書いておきたいと思います。

 ちょうどおとなりに来ていた本職の材木屋さんに、ついでに切ってもらうお願いをすることができました。
こちらのものより大きいユンボで来ていました。
木にワイヤーを巻きつけて、それをユンボで引き倒すという豪快且つスピーディーな作業。

 さすが本職です。我々のようにたまに大木を切るのとは違い、ユンボもチェーンソーも大きいです。こういう道具でないと大木を倒すことは不可能。
手際よく、お願いした4本を切ってくださいました。

 これくらいでは低い部類の大木だそうです。
 幹は4mくらいに切って持っていってもらいます。
これが材木として役にたってもらえるとうれしいです。
 枝は、太めのものはウッドチップの加工所に搬入するそうです。

 すごい太さがありました!まっすぐに育った木ばかりでしたので、引き取ってもらえました。

 全て材木屋さんに切ってもらえればよかったのですが、電線のからむ道路沿いでは下手に倒せません。
今回も大型クレーンの要請です。

 さすがアームが20m以上伸びるだけに、一気に木に負けない高さまで届きました。
 いつものクレーン屋さんは忙しくて来てもらえず、そこの紹介で初めてのクレーン屋さんです。でも伐採慣れしていて頼もしかったです。

 我が家の習慣として、伐採する木には、塩と御神酒を撒いてお清めしてあげます。

 ここは、先ほどの竹林伐採現場の道路の反対側です。
少しの幅しか伐採しないので、ユンボが引っ張る広いスペースがないのです。
ですから10トンクレーンで吊ってもらうことに。

 木を切るのは難しい作業です。木には必ず’ねじれ’がありますので、思うようにいかないのです。
 枝の張り方で重心も変わり、切っていると刃が食い込んで取れなくなったり、倒しても枝が先に地面に着くため、回転して別の方角に転がったり危険な作業です。
倒れだすと加速がつくため、逃げる暇なく潰されてしまうこともあります。
 ですから切るときは、良く切れる刃で木のねじれを考えながら、倒したい方向に切り口を作って切っていく方がよいでしょう。
また、周囲の人や車には十分注意です。

トラブル発生!
 突然ユンボの油圧ホースの一部が割け、オイルが噴水のように吹き上げました!竹や木の恨みでしょうか?
 
 ユンボは、オイルの圧力で動いています。
オイルが吹いていては動けません。
急遽、修理のプロを頼みます。

 油圧の原理を説明するのは意外と難しいです(シリンダー内のオイルの入れ加減で、内部のピストンを上下させ機械が動きます)が、サラリーマン時代、大手建設機械メーカーの仕事で、プロモ用CD-ROMを制作したとき、ビジュアル説明が出ていて初めて原理を知って感動しました。
これを考えた人は天才だ!と思いました。

助っ人登場!
 大手鉄鋼会社で、ガス溶接を専門に仕事していた方が、リタイアして地元にいらっしゃいます。
 その会社の、溶接技術の全国大会で準優勝した腕前の方。
こんな人を遊ばせておくなんてもったいない話です。
すぐに来てくれて、すぐに修理完了!

 伐採で一番悩むことは、その伐採木の処分です。
 今回は、破砕機をレンタル。これで竹を含むほとんどをチップにして、畑に運ぼうと計画しました。
また、知り合いの農家さんが、ハウスの暖房用に使っているダルマストーブの薪にしたいと、材木屋さんが引き取ってくれなかった部位のほとんどを持って行ってくれました。
 おかげで、一番お金のかかる処理代を大幅節約。でも、それ以上に時間短縮が助かりました。

押し込め!押し込め!

 2日かけて、全てをチップにします。
はっきり言って忙しいです。

この刃は抱えられる大きさなら物ともせず砕きます。

そして、噴出し口からダンプの荷台に溜まっていきます。

まだ乗るでしょ?

 色んなものがごっちゃになっていますが、竹は砕くのが大変でした。
表面がすべるので、刃が食っていかないのです。
ですから、チップと言っても少々荒いですね。

 あれだけの竹林が数日で姿を消しました。
気持ちの空虚感が否めません。

 申し訳程度に残った竹。そして、意地で残した一本だけの竹林を越す高さのケヤキ。
周りに道路ができようが、我が家の敷地内の木です。この木だけでも守ろうと、我が家では一致した意見です。

伐採。
人が生きている以上、なくならない作業でしょう。
しかし、これほど仕事終えた後に心身ともに疲れる作業はありません。

この道路が完成すると、我が家から常磐高速・流山ICまで一本道です。
「今度は随分便利になるな。」と皆言ってくれます。
でも豊かさって、便利さってなんでしょう?毎年竹の子を楽しみしている人たちの笑顔と、大きな歩道付きの走りやすい道路、どちらを持つことが我がの豊かさなんでしょう?
公園や、畑を自然を残していると勘違いしている人たちには、落ち葉に覆われたふかふかする、むせ返るような香りの地面と、そこに住むけなげな生き物達は想像できないでしょうね。

相嶋造園

親サイトも情報満載!