剪 定

株立ちを小さくしよう

最近自然林風の庭木が人気です。
シャラやヤマボウシ、アオハダ、ソヨゴ、ハウチハカエデ、どれも自然林風の樹木の中でも、
特に株立ちの仕立て木として庭に植えて映えますね。
しかし、もともと山にある木がほとんどなので、一年経つと結構伸びています。
気がつくと木同士がくっついていたり、お隣に張り出していたり‥‥。
そのまま放置すると、蒸れて枝枯れや、病虫害の発生原因になります。
そこで、小さくするコツを書いてみたいと思います。

モデル;西洋シラカバ
     
最近、シラカバも種類が増えました。
    
  特に西洋種は、小さいうちから白くなるものもあり、枝も垂れるより、斜め上方に向かって伸びるため、
      使い勝手のよい木です。
       ここでの剪定は、基本です。
      その分どの木にも応用できますので、切りながら学んでください。

植木センターにある売り物のシラカバです。
根元から、5本立ち上がっていますが
幹は見えないし、枝も野放図で形もあったものではりません。

なので、
中枝を抜いて、枝数を減らし風通しをよくする。
通路を塞ぐほど伸びた枝をつめ、全体のバランスを直す。
株立ちのよさである、一本ごとの高低差をはっきりさせる。

作業を行っていきましょう。

先ずは張り出した横枝を切ってみましょう。
画面に入りきらないほど伸びています。

木はさみで枝を詰める作業は、刈り込みはさみで、全て同じ幅に外周を刈るのとは違います。
太い枝を、中の方から切り、細い枝を残す、残った枝が希望する外周に近い長さになるか切りながら調節していきます。
残す枝は、できるだけ下向き加減に横に張っているものが良いです。途中から垂直に立っている枝は、確実に切りましょう。

その基本で切り、幅を詰めたところです。
先ほどより、長さにして50cm近く小さくなりました。
しかも、中から切り戻しているので、実際には80cmは切ったでしょう。
切った枝は軽くなるので、ただでさえ上に跳ね上がります。
できるだけ自然と垂れるくらいに切っておくと、自然な優雅さが残ります。


枝は一度に切る必要はありません。
少しづつ切り戻して、調子を取ってください。
必ず、写真のようなバランスがある位置が出てきます。

切った枝先が長い場合、他に残せる枝がない場合は、途中から枝を切って調節しましょう。
右写真のように、下向きに葉の出ている先を切ります。

そうして切ると、それほど切り口が目立ちません。
さらに、シラカバのように葉の付け根に新しい新芽を付ける木は、
ちょうど下向きの葉の付け根から、最初から下を向くように新芽が
伸びていくので、樹形を乱さないし来年の剪定が楽になります。

この西洋白樺は、白ではなくピンク肌のシラカバです。
古い皮がむけていくと、中からきれいな肌がのぞいてきます。
まだ若い木なだけに、これから成長する中で、さらに肌の質感が出てきます。
そして若い木なだけに、幹の途中から枝の出も多いです。
必要以上の枝数があると、栄養も分散して、伸ばしたい枝の成長にもよくありませんし、
折角のきれいな幹肌も見えなくなってしまいます。
ですので、できるだけ切ってしまいします。

すっきりしました!

高さも、少し落としましょう。
庭植えのメインの木にしたいので、それほど低くはしたくありません。
全体の高さとしては20cm位低くするのですが、これも中から太い枝ごと
切り、枝抜きとともに、仕上がりを自然なものにします。

今回は若木で、どの枝も柔らかく、芯の幹を切っても隣の代わりになる
枝があるので、中心の枝ごと切ります。
実際芯が太くなってるときは、中からの切り戻しはできないと思います。

また、今回脚立がありませんでしたので、下からのアングルの写真だけ
でわかりづらいことをお詫びします。

幅がコンパクトになり、幹同士のメリハリも出ました。
いつもこの大きさなら問題ありませんが、生き物は成長します。
剪定で大きさを調整できますが、木が太くなるのは止められません。
植える場合は少なくとも、植えた木のふた周り分は回りに余裕を見ましょう。

例えばシャラの株立ちでも同じこと。
立っている枝、重なっている枝を最初に
切り、枝先は細い枝が心持ち下向きに
なるように剪定します。
気をつけるのは、切る時期によって来年の花芽が文花しているので、それを残すことです。

←ハウチワカエデ
 同じ株立ちでも幹がまっすぐではなく
 変化があります。
 矯正するより、木にあった自然な仕上
 がりに作ります。

→シラカシ
 これも特殊な仕立てです。
 自然な仕立ての中に、玉ちらしの
 ように枝をかたまりになるように仕
 立てました。
 ちょっと上級な剪定法です。

リョウブ
ちょうど、先端に花が咲いていたので、高さを低くしても、花のある枝は残すようにしています。
このくらい木が大きくなると、枝の太さの差がはっきりしていますし、この大きさにしていこうという予定の位置で毎年切っていると、大きくなりすぎて困ることはありません。

二、三年おきに植木屋さんに切ってもらい、間は自分で同じようにきるという方法もあります。

様々な株立ち樹木

相嶋造園

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