剪  定

素敵に仕上げる! キンモクセイ

花が終わったあとこそ、木は剪定のし時です。
キンモクセイは、行く先々のお宅でお見かけします。
しかしやはりご自分で刈り込でいる場合、どうしてもおかしな形になっている木が多いです。
そこで、仕上げ方のコツを書いてみたいと思います。

毎年手入れをしているお客様のお宅のキンモクセイです。
今年伸びた枝に花芽を持つので、剪定後伸びていればいるほど、花つきもよくなります。
こちらのキンモクセイも、良く咲いたようです。

ちょうど左写真の、枝の色が薄くなっている先が、今年の伸びた長さです。
約30cm伸びています。

ですのでそれより中で切れば、前回より小さめになり、
いつのまにか、大きくなったということはありません。

ということを頭に置いてもらって、先ずは形を取り直すために、外側を刈り込みます。
基本的に、頭部を丸めにした円柱型に仕上げることが多いでしょう。
その際の注意は、側面が丸く膨らまないこと。
どうしても、はさみの角度、見る位置で、上下だけ切れて真ん中が刈り足らない方が多いです。
少し離れた位置から見たりして、側面の形、左右のバランスに気をつけましょう。

慣れてくると、切りながら刈るラインのイメージが出来るようになります。
側面が出っ張らず、スマートな形になっていると思います。
ただしこちらのお宅は、植える位置が塀のすぐ裏側になっています。ですので、道路側はなるべく出ないように薄くします。
結果、このような楕円型になっています。この辺は、ご自分のお庭にあわせて変えていきましょう。



これで終わっては、プロの仕事ではありません。
外側の野暮ったく見える太枝や、内側の中枝を出来るだけ処理します。
そうすることで、木がすっきりし立体的に見えるだけではなく、風通しがよくなり虫のつきや病気の予防になります。

頭部です。
枝が絡み合っていて、ごちゃごちゃしています。

葉の間から見える、太くて野暮ったい枝を付け根から切り戻します。

ただ大きい枝一本切っただけで、空間が均一になり、見た目も変わったと思いませんか?

側面にある太い枝、他の枝よりも長い枝は、樹形を乱すので、同じように切り戻します。

続いて内側に伸びている枝を切ります。一年経つと、向こう側が見えないほど枝が増えています。
これをできるだけ切って、内部に空間を形成します。必要なら大きい枝も落としてしまいます。

最初は、このような細かい中枝を切るだけでもかまいません。
やるのと、やらないとでは見た目がまったく違うことに気づくはずです。

木の向こう側の見え方がまったく変わりました。
同時に、切った枝が引っかかっているので、全て取り除きましょう。

裏手の木も透けて見えます。
特に玄関前などは、不審者が隠れられないようにする意味でも大切ですね。

我々がこの作業をする場合、どうしても段取りや予算などから、中枝を切ることを面倒にしてしまいます。
しかし、やるのとやらないのとの差を知っている以上、できるだけ切ってあげるように心がけます。
とくに、こちらのお客様のように、「いつもきれいにしてくれてありがとうございます。」なんていわれたら、
やらないでは帰れません!
ご自分で行う場合は、時間に縛られませんし、一度にする必要もありません。
一度、気持ちをニュートラルにして木に向き合うと、おかしいところも見えてきます。
気長に、楽しみながらチャレンジすることが腕を上げるコツです。

相嶋造園

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