剪 定

松の手入れ

松の手入れの方法をよく聞かれます。庭木の王様というだけあって、きちんとした手入れをすると、これほどかっこのよい木はありません。
それだけにプロの腕の光ものでもあり、教えるといっても簡単に伝えることのできるものでもありません。
もし手っとり早く形にしたければ、刈り込んでしまうことです。さすがにお客さんのところでそれはできませんが、畑の木なら我々もそうすることがあります。

普通に手入れしようと思ったら、大切なのは、古い葉を手でむしってあげること。ほっておくと、枝の間で枯れて凝って、色々な悪い要因を招きます。
そうして、中が見えてくれば、枝透かしをしてください。
全体の外形を崩さないように、向こうが見えるまで、中にある枝葉を取ってしまいます。

特に頭の形を丸くするのは難しい作業です。
母の手入れですが、やっぱりうまいです!

枝の中は、このように重なりのない、向こう側が見えるようにできれば文句なしですね。

枝全体は、なだらかに下を向くように仕立てると、より効果的。
実際には、黒松、赤松、五葉松などによって完成形は変わります。





こちらの松は、昨年門の上にかぶるさし枝の支柱の竹を替えました。
いい下がり方になりました。

松は、先へ先へ新しい芽が伸びていきます。
それを放置すると、2年で形が崩れます。
毎年、初夏に、新しい新芽を欠いてやると、
後の手入れも楽になります。

上記の黒松と違い、左の赤松は枝を垂れるように、
葉先も自然と横を向くように手入れしてあげるとその樹種
にあった形となります。

この松は、我が家の現場でも最高の大きさ
(8mを超えます!)と最高の樹形をしています。
たいへん見事な松です。

翻ってこちらの松は、技術のない植木屋が手入れしていて、ひどくなってしまった
松を仕立て直しているものです。
かっこよくなるのは何年先でしょうか。
松の寿命からすれば、瞬きする間くらいなのでしょうけど。

相嶋造園

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