剪 定

お宅まるごとbefore-after 1

お客様のご協力をいただきまして、一軒の家を手入れした全てを掲載いたします。
そこには、自然樹形の手入れから、刈り込み、枝おろしなど、全ての作業が加味しております。
その条件で、こちらのお客様を選ばせていただきました。


流山O様宅
普段はお住まいになっていないため、まわりのお宅への迷惑になっていないか
ずいぶん心配されておりました。
こちらの都合で、作業日が遅くなってしまい申し訳なく思います。

手入れ日;8月下旬
除草、消毒作業もあわせて、3人で一日の作業

表通り側

背が高い木は、ユズリハです。
電線にまで達しています。
しかも、幹に虫が入ったらしく頭部から枯れかかっています。
キンモクセイも元気がよいようで、屋根を越え、道にはみ出し‥

ユズリハは枯れている幹を一気に切り落としました。
おかげで、一番低い木になっちゃいました。
中から外を見ることもできるようになりました。

これならほとんど道路にも出ていません。

後のカクレミノで使用していますが、これがプロの技の一つ。
ただ、切り詰めただけでは、枝がバラバラで樹形が乱れ、
形も悪く見えます。
そこで、左右に広がる枝を幹に縛り、幹に沿って新しい芯になる枝を育て、全体のバランスを数年かけて作っていきます。

左側は、お隣のキンモクセイ。
刈り込んで小さくしたせいで、大人と子供以上の差になりました。
通常は、この時期秋の花芽を考えるので、中の枝は透かしませんが、
今回は樹形の乱れを直し、小さくきれいにすることを第一としています。

玄関前

玄関前の、カクレミノとさつきです。カクレミノは挑戦的に屋根を突き上げ、さつきも縁石を越えて、外側まで這い出しています。
手前の雑草はもっとかな?

カクレミノは丈夫な木です。時期さえ間違えなければ、ある程度思い切って切っても枯れません。というわけで、半分の高さまでジョキッ!
さつきも同様に、丈夫なので、葉がなくなるまで小さく。それでようやく縁石内に収まりました。

ユズリハの時の応用です。
今回は列植なので、全体の枝が均等に開くように、数箇所縄で引っ張ります。
それによって、木を小さくしても見苦しくなることを軽減できるのです。

アプローチ

左上は、ガレージとアプローチを区切る、レッドロビンの生垣です。
奥には飛び石が配置され、サザンカの仕立て木とさつきの玉ものがあります。
勝手口のとびらの横の玉龍の寄せ植えも素敵ですが、どれも雑草がはびこっています。
ちょうど伸びだしてきたところ、しかもつる性の雑草も出ています

今、一番枝が伸びている時期だけに、手入れをすると見違えますね。
レッドロビンも支柱に沿って刈りますが、また伸びるので、今年もう一回そろえると来年まできれいでいます。
サザンカは、チャドクガ(触れると発疹ができ、非常に痒くなる。ひどい場合は全身に広がっていく。一番会いたくないやつ。)が群生していました。
昨年の抜け殻もあるので、前から大発生していたようです。見つけたら、その場で処理せず(死んでいても触れると症状が出ます。)必ず切り離して処理しましょう。この毛虫は油断すると、どこのお宅でも大発生しますから注意です。
ホントはさつきももっと小さくしたいところですが、徐々にですね。じゃないと、下の石が隠れて見えなくなっちゃいます。
玉龍の寄せ植えも、雑草を抜くことで、全体に広がっていってほしいですね。
つる性の雑草は、できるだけ根を追いかけ抜いていくことを心がけましょう。切れると残った根からまた繁殖します。

主 庭

このうっそうとした感じも悪くないなと思いました。すごく生命力を感じます。
壁をこすり、二階のベランダに登っているのはサルスベリ。赤い花が咲いていましたが、下からでは見ることが難しいです。
メインの木として、双幹のマキ、モッコク、もみじ、しだれもみじ、があります。
この状態の欠点は、虫が多いことです。特に蚊の巣窟。それと、壁際はうどん粉病が広がっていました。
この病気は異種間には感染しませんが、白く飛び散る胞子はやっぱりいやですね。

灯篭も、ちょっと迷惑そうですね。アセビやカルミアは、手前によく植えますが、意外と切るのが難しいので、どうしても大きくなってしまいます。
花は先端につくので、枝で小さくするしかないのです。
アセビが倒れていました。そこに蜘蛛が巣を作っています。つまり虫が多いということ。
これは、一軒だけの問題ではなく、住宅街なら皆で自分の庭を気をつけるべきことです。
左写真の、しだれもみじも切るのが難しいので、大きくなりすぎました。また、奥には角の〆にキンモクセイが植えられています。

やっぱりこの明るい感じの方がよいですね!
もともとある木が良いものなので、手入れすると生えます。
ひとつひとつの木を、独立するように切ってあげることが、庭にメリハリと開放的な立体感を与えます。
特に数を植えてある場合、どの木も喧嘩しないようにしましょう。

サルスベリは幹から切り、お隣へ出ないように、家にぶつからないようにしましたが、正直伸ばしすぎて形が悪くなっているので、もっと太いところから切る予定でした。
しかし、落葉樹には暑い季節なので、上部だけにして、これも徐々に切り詰めて調整していくことで、止めました。

これはモッコクの頭部です。頭が大きすぎるので、低く抑えました。
ここでもプロの技、モッコクは葉を見る木なので、なるべく葉を途中から切らないように、最後に仕上げます。
そして、不要な中枝が多かったので全て取り、風通しをよくすることで、虫の発生も抑えることができます。

同様に、マキも刈込ではなくはさみで揃え、野暮ったくならないように仕上げます。
枝の中から、向こう側が見えるようになりました。

もみじ、しだれもみじ、キンモクセイ共に、一気に枝を落としました。どうしても、木の幅が通路を塞いでしまうので、できるだけ薄くするには、高さもつめる方がよいからです。暑さで木が枯れないレベルまで、小さくしています。
倒れていたアセビも、まだ根は繋がっていて死んでいないので、立て直して縄でフェンスに固定しました。いきついてくれるとよいのですが。
これだけ明るくなると、蚊も居ずらいのでしょう。作業の途中から、香取線香がいらなくなりました。

裏 庭

まったく雑草の生命力には脱帽です。
ちょっとくらい砂利が敷いてあっても、彼らには関係ないようです。
最近は、ホームセンターに除草シートなども売っておりますので、それを使用することもいいかもしれません。
または、砂利をさらに増量するという手もあります。
いずれ、人が自然を支配することはできません。
どの辺に気持ちを落ち着けるかは、個人次第ですが。

これもプロですからと、一応書いておきましょう。
この消毒用の機械、圧力をかければ、軽く屋根まで薬剤を飛ばせます。
ホースは100m,タンクは約130ℓ入ります。
こちらでしたら、30ℓくらいでしょう。
皆さん、さっとしか散布しないと効きが半端にしかなりませんよ。
薬剤は濃度を守って、かける場合は木の天辺までしっかり、流れるまで
散布しましょう。
今回の散布で、毛虫は殺せますが、残効性は短いので、また9月に発生するでしょう。みなさんもご注意ください。

相嶋造園

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