剪 定

お客様とするお庭の手入れ

お客様から一番多いご相談が、自分の家の木の剪定の仕方を知りたい、教えてもらいたい。
ということです。
自宅の木ですから、少しでも自由になると愛着もわくし、庭に出るのも楽しくなりますからね。
今回掲載するのは、お客様のお宅の剪定作業を、お客様に手伝ってもらいながら二人で作業した模様です。
費用を浮かせる点からでも、ご自分で手伝えるのは効率的と言えます。


浦安市 I様邸
五葉松の手入れを教えてくれるところを探していた、と御依頼いただきました。
今回の掲載は、その五葉松の手入れを初夏に終えて、別の庭木を秋にレクチャーしながら作業した風景です。

相嶋造園

親サイトも情報満載!

ホームページをはじめて一番うれしいことは、植物に関心がある方々と知り合えたことと、そういう方々のお役に立てることです。
コンサルティングや、剪定教室の依頼、そこまでいかなくても一緒に作業したいという希望は、単純に仕事を任せていただく依頼以上に多いです。
それだけ多くの方が、興味を持ちながらもどうしたらいいかわからないと思われているわけです。
これからもそういう方々のお力になれたらうれしいですね。
先ずはご相談くださいませ。

 こちらのお庭は、元々はお父様が植えられ、手入れしていたそうです。
残念ながらお父様が亡くなられ、一度別の業者に頼んだのですが、間に合わせにお願いしたせいか、五葉松も、マキも刈りこみで仕上げていて、満足できるものではありませんでした。
 そこで、インターネットで五葉松をできる業者を探すうちに、我が家にあたったそうで、自分でも届く範囲で手入れを覚えたいということでしたので、基本を教えながら、一緒に作業することになりました。
 前回同年の6月に、五葉松の手入れを行っております。

 今回の10月の作業時に撮った五葉松の写真です。
手入れ直後より葉が出ていますが、中がまったく見えないほど枝が混んでいたときとは大違い。下からのぞいても、空が見えるようになりました。
 心配は、部分的に葉の色が黄色っぽいところ。夏の暑さにやられただけならいいのですが。

 先ずはキャラの刈込からいきましょう。これは前回も教えながら刈っているので、そんなにぼさぼさではありませんね。と言いながら、結構部分的に長く伸びています。元気がある証拠です。

 はさみの刃の角度に注意して、刈る位置と平行に構えます。
そのとき、目線の出来るだけ刈る高さに合わせるといいですよ。
 刃が浮かないように、左手は固定、右手を軽やかに、細かく動かすように揃えます。これからは新芽は伸びませんから、必要以上に深く刈る必要はありません。

 同じように、生け垣の上のキャラの仕立て木も刈りそろえましょう。こういうものは、下の枝ほど加減して刈ってください。
 栄養は上にいくので、下の方のが伸びが悪いからです。
 さすが前回教えて、その後自分で刈っていただけに、お客さんもベテランですね。

 キャラの頭以外は、お客さんの刈込です。生け垣も、きれいにそろっていますね。
細かい箇所より、全体を見られるようになってきた成果です。しかも、ちゃんとはたいて枯れ葉や刈り残しも処理してあります。
これなら現場デビューも夢ではありませんね!

 次に、こちらのキンモクセイをすっきりさせたいと思います。これはかなり思い切りと、切るコツがいるので、見ていてもらうことにし、手前のツゲの玉を下からそろえてもらいます。

 お客様も、ツゲは刈りやすいとおっしゃっていますが、枝の細さと程度のよい硬さが、はさみで刈る場合はほどよく手ごたえがあり、練習として最適です。

 キンモクセイなども、今まで見たこともないほど切り込み、通れないほどスペースを一気にすっきりさせました。ガス屋さんも通りやすくなったことでしょう。

 昨年の手入れが表面だけの、しかも刈りこみで行われたため、中がひどく混んでしまったのと、葉を途中から切られてしまったことで、このままでは見栄えの悪いマキ。
 それを理解しているお客様と、いきなり上級ではありますが、木はさみによる、マキの剪定を行っていきます。

 さすが、ヘアサロンの頂点に立つチェーン店で責任ある役職を任せられていただけあって、そのはさみ使いが活きています。大きな刈りこみはさみより手になじむらしく、切り方に指導の余地はありません。
 ただし、こういう剪定は経験がいるもの、さすがに最初からきれいに透かすことのできる人間はいませんね。
それでも飲み込みが早く、こちらもあまり手直しをしておりません。
好きこそものの上手なり、二人で楽しく作業しております。

 お客様の、亡くなったお父様が残された黒いシュロ縄を使わせていただき、マキの枝を引っ張りました。形を整え、剪定をし、枝数も減らしました。
 通常黒は、飾り結びに使うので、あまり矯正で使うにはお勧めしませんが、使わないで置いておいてもダメになってしまいますので、お借りしました。

厚みを抑え、中の枝を透かしたため、裏手の家も間から見えるほどになりました。

 同じ刈り込みでも、玉ものの刈込みはまた別の経験がいります。美しい形をイメージしてどこから見ても均等な形を目指さねばなりません。
 頭がとがり気味でしたので、自分によってがりがりに刈られてしまった豆ツゲです。
 刈込みはリズムも大切ですよ。

もう一本あるマキも頑張ってみましょう!

 こちらのマキの方が、刺し枝が長く出ていたり、葉が大きく整えづらかったりと癖があります。でも、そういう難しい木ほど、変化があって愛着が湧くのかもしれません。
毎年手をかけながら思い入れの持てる1本にしたいですね。

 今回は指導しきれませんでしたが、サザンカやモッコク、カイドウなど大きくなりすぎていたり、樹形が乱れていて困っていた樹木も剪定しました。
 また来年新芽の伸びる季節にさらなる上達を目指しましょう!

ここからが今回の作業風景です。