船形伝統行事;オビシャ

 市の無形文化財に指定されている地元船形の神事が、カトリビシャです。
利根川下流域に広く伝わるオビシャですが、地域によって作法は様々で、中には弓を射たり、弓の弦を鳴らす形式のものもあります。本来はそちらが名の由来ではないでしょうか?
目的は、その年の豊作祈願、無病息災を祈るものだったようで、名と目的は同じですが、作法、日取りは地域ごとに違うという、土着の神事です。あちこち比べてみると面白いですね。

 船形では、香取神社で行われるので、’カトリビシャ’という言い方をしています。
 スタイルは、神様に縁起の良い海の幸、山の幸を献上する儀式を行います。
そのためオビシャではなく、船形御膳献上式(ふなかたおぜんこんじょうしき)と地元では正式には呼ばれています。

 15組の班に分かれていて、15年ごとに本膳に向かう儀式の番が回ってきます。その班の地区の男性、子供まで含めて家長まで(年寄りは除きます)が全員参加し、ひとりひとり御膳に決められた献上物を載せて神前に向かいます。
 口には紙のマスク、足には紅白オビの草履を履くのが決まり。

 時間になり、儀式がはじまりました。
先頭が茅ノ輪をくぐりました。
この班は、すばらしく人を集めましたので、60人が御膳を持って後に続きます。
 自分の前には、千葉テレビのカメラマンが撮影中。野田でもここまで儀式的に行うオビシャは少ないので、毎年取材がすごいです。

 次々と人が続きます。
それを壇上で、役員が受け取り、神前に奉納していきます。
 全員が御膳を渡し、奉納すると、今度は中で次の儀式がはじまります。
この儀式も、班の方々が行います。

 式典がはじまりました。
左が内容です。見せ場はこの日のために練習する謡曲です。

 最初の献上中は動きが取れず、中で式が始まるのを見守る、野田市長。
隣にいたので、一緒に甘酒を飲みました。

 かわいらしい鼻緒の草履の小山。
11年後、我々にもまた出番が回ってくる予定。
 本儀式に出ていなくとも、この日は各集会場で、ここで祈祷されたお札をもらうため、皆集まって待機中。一日儀式(宴会?)は続くのです。

相嶋造園