すごすぎる!那須ワイン

近くまで行くことができたので、那須ワイン(渡邊葡萄園醸造さん)に寄ってワインを購入しました。

相嶋造園

 失礼な言い方ですが、お噂はかねがね聞いておりました。ですから那須に行ったらぜひ寄りたい場所でした。
 今回、奥様のおかげで来ることができ、大変嬉しい限り。最初からわかりづらい所にあることが分かっていたので覚悟してきましたが、確かに入口を通り越し、裏口から庭に入りました。ショップもなかなか知らないと入れないような建物と入口です。

 那須ワインは、120年続く歴史あるワイナリーです。現在の当主の渡辺さんは、フランス・ボルドー大学に学び、その後ボルドーの有名シャトーで働いた経歴を持ちます。しかも、ただ働いたわけではありません。シャトーの醸造責任者になったりと、外国人として異例の大抜擢を受けた経験もあるのです!シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドやシャトー・ベルナドットなど、ワイン飲みの憧れのビッグネームが出てくるだけで、只者ではないことがわかります。
そんな方が、帰国後作られるボルドースタイルのワイン、ずっと気になっておりました。

 蔵を改造したシックに明るい店内です。お母様が対応くださいました。常時数本の試飲が用意されています。どんな味なのか早く継いで欲しくてそわそわします。

 やっぱりボルドーということで、メルロー品種のワインをいただきます。が…
「ん!?なんだこりゃ、まずい。」正直抜栓して時間経っているように感じます。酸っぱくて飲めたものではありません。
本来のメルローなら、まろやかでチョコのイメージもあり濃厚なはず。どう見ても劣化したワインです。
試飲にこれでは、どうやら期待しすぎたようだとがっかり。同じメルローの上級クラスもいただきましたが、こちらも首をかしげる感じです。渡辺さんのいらした、メルローの本場、ボルドー・ポイヤック地区のイメージを強く持ちすぎたせいでしょうか?
これでは買えないなと思い帰ろうと思いました。
すること、「こちらのナイヤガラも飲んでみませんか?」と奥の冷蔵庫から持って来てくださったので、期待せずに試飲。
だって、それって生食用のブドウですから。日本のどこでもワインに仕込みますが、大体がジュース感覚甘口、飲みやすいワインになっていて、これが日本人の飲み手が購入してくれる味なんだよなって残念になるワインばかり。

 こちらでもそんなイメージで飲んでみると…
「ん!?なんだこりゃ、うまい!!!」びっくりしました。
ナイヤガラで辛口のワインを仕込むなんて初めて出会いました。しかも、すっきりしているのにこの凝縮された香りとコク、これはびっくりです。しかも1000円台で売られているなんて、お店の最安じゃないですか。
同じく飲ませていただいたキャンベル。これもお馴染み生食ブドウです。これまた辛口でうまい!
その時、作り手の一貫したスタイルをみることができました。試飲はダメダメでしたけど…。
きっと、本来のブドウのポテンシャルを活かそうとするとこうなるのでしょう。この味は飲むと必ず心に残るワインになります。

 畑を見せていただきました。
棚作りと、生垣作りの併用なんて、これも初めての体験です。ワインを見ても、ボルドースタイルというより、さらに進化をさせているオリジナルワインでした。
規模は大きくないワイナリーですが、だからこそ誰にも作れないすばらしいワインをこれからも作ってほしいです。

 健全な畑と、木々、草花あふれるワイナリーに、もっと留まりたい衝動に駆られますが、車で待つ妻子を放っておくわけにはいきません。

 樽熟成マスカット・ベリーA。日本の品種ですが、スタンダード以下でしか使われない品種を樽熟成!?興味本位で買ってみましたが、これは病みつきになる1本でした。2000円台でこれほどのレベルのワインが味わえるのは、直売だからでもありますが、次はケース買いしたくなる味です。今まで飲んだ日本のワインの中で、もっともお買い得なワインです。良心的な価格も好意をもてますが、直接来店して買わないと、なかなかネットでは買えないのも事実。